失敗は成功のスープのもと

チャレンジにはいつだって勇気が必要だ。
成功するとは限らず、失敗の可能性がつきまとう。
だからこそチャレンジは美しい。リスクの高いチャレンジほど美しい。
ファン・バステン監督がブラールズを先発させたのもチャレンジで、僕がこの時期に傘を持たずに出かけるのもチャレンジだ。昨年レディオヘッドが行った、聴く者に金額を委ねたダウンロード配信も、どうせすぐ無かったことになりそうなタスポの申込みも、待ち合わせ場所に副都心線で行くのも、全部チャレンジだ。
特に成功している者のチャレンジともなると尚更美しい。
前置きが長くなったが、偉大な成功者の美徳を見た。
誕生から30余年常にトップランナーで在り続け、日本の食文化の粋を5分で再現する偉大なインスタント・フード「日清どん兵衛」がやってくれた。
過去に手を変え品を変え、様々なバリエーションで我々の舌と心を満たして来た「日清どん兵衛」だが、ここ最近の原材料高の波を受けてか、今まで手つかずの領域だった「スープのもと」についに手が加えられたのだ。もちろん、時代に合った進化を遂げて来た「日清どん兵衛」である。当然今までもスープのもとに試行錯誤はあっただろう。だが、今回の日清は本気だ。なんと、スープのもとが液体なのだ!蓋の上で温めて食べる直前に入れる液体なのだ!これをチャレンジと言わずなんと言おう!偉大なチャンピオンの、偉大なチャレンジに最敬礼。さあみんな、新どん兵衛を食すんだ!
僕はもう食べた。
味の方は興奮して書いたこの長文を見てわかる通り、もひとつだ。
日清さん、即刻粉に戻してくれ。
Hip Hop? / HOCUS POCUS ft. Procussions

post: 2008年6月24日 ( BLOG )

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