成長の記録

外ではすごい風が吹いてます。
寒さを吹き飛ばしてくれる、フェス気分満載の熱い一枚をご紹介。

Tibetan Freedom Concert / V.A
(Alanis Morissette, Beastie Boys, Beck, Ben Harper, Biz Markie, Björk, Blur, Chaksampa, Cibo Matto, Dadon, De La Soul, Eddie Vedder & Mike McCready(Pearl Jam), Foo Fighters, The Fugees, The Jon Spencer Blues Explosion, KRS-One, Lee Perry featuring Mad Professor & Robotiks Band, Michael Stipe & Mike Mills(REM), The Mighty Mighty Bosstones, Nawang Khechog, Noel Gallagher(Oasis), Patti Smith, Pavement, Porno For Pyros, Radiohead, Rage Against The Machine, Rancid, Sonic Youth, Taj Mahal And The Phantom Blues Band, A Tribe Called Quest,U2, Yungchen Lhamo)
中国政府からのチベット解放を呼び掛ける名目で、ビースティ・ボーイズのMCAことアダム・ヤウクが設立した非営利団体『ミラレパ基金』が、1996年に始めたチベタンフリーダムコンサートの第2回目、97年の2日間のライブの模様を収めたCD。(DISC3には第1回目のライブの一部を収録)
このイベント、まずラインナップが凄い。ピークとは言わないまでも、現在より確実に勢いのあったブラー、オアシス(ノエルのみ。たしか兄弟喧嘩の真っ最中だったはず)をはじめ、政治的なイベントではお馴染みのU2、パティ・スミス、「OK Computer」をリリースして間もないレディオヘッド、大御所タジ・マハール、リー・ペリー、REMからマイケル・スタイプとマイク・ミルズ、パールジャムからエディー・ヴェダーとマイク・マクレディ、ヒップホップ界からはトライブ・コールド・クエスト、KRS-Oneなどオールド・スクールな面々とご陽気ビズ・マーキー、その他ソニックユース、ビョーク、フーファイターズ、ランシド…などなど、あげればキリが無い。さらにオマケ的なDISC3にはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、フージーズ、ベック、デ・ラ・ソウル、そして日本からチボマット。凄過ぎる。フジロックのヘッドライナークラスがズラリと並んでます。
このライブ盤の素晴らしさはラインナップのみならず。DISC1とDISC2のそれぞれ最初と最後(要するに1日目、2日目の始めと終わり)には、チベット僧による神秘的な祈祷が収録されていて、このライブがただのショウではないことを感じさせてくれる。所々で登場するチベットのミュージシャンの普段耳にする事の無いオリエンタルな音楽も、様々な音が楽しめるフェスティバルの空気を作るのに一役買ってます。
そんな素晴らしいパフォーマンスの数々が、途切れる事無く、歓声と共に次のアーティストへと引き続く。曲間にフェードアウトをしないようにミックスされているので、
すっげえやつらが次々に出て来て演奏するじゃねえか!ウヒョー!!状態が続きます。
このCDを初めて聴いたのは大阪に住み始めた19歳の時。ツタヤでアホみたいにCDを借りまくってる頃にレンタルで。前年にフジロックが初開催されて、行きてえけどそんな金ねえよと思っている時に出会った。同時期に手に入れたフジロック唯一のライブ盤「FUJI ROCK FESTIVAL ’98 IN TOKYO LIVE」と併せて聴きまくり、まだ見ぬフェスティバルの地を夢見てたもんです。夢見すぎて、この2枚と他のライブ盤を集めて「俺フェスティバル」というテープを作ったりしてました。しかも180分テープ3本組!!トータル9時間!!カセットテープはiPodのように手早くコピーなんて出来んから、時間と労力が音と一緒にダビングされるんだぜ、ボーヤ。
話がそれましたが、昨年末にふとこのCDを思い出し、聴きたくなってヤフオクで買いました。当時、ブックレットをちゃんと読んでなかったこともあり「チベットのだだっ広い草原に組まれた特設ステージで、世界中から集ったアーティストたちが熱の込もったパフォーマンスを繰り広げ、オーディエンスはその音楽と大自然に酔いしれ、チベットの平和を願う」そんなイメージを勝手に想像してムフムフしてました。ところがどっこい、9年の歳月を経てブックレットを読んでみると、会場はニューヨークのスタジアム…。よく考えりゃ当然だ。チベットじゃ旅費もかかるしなかなか人集まんねえよ。ミラレパ基金の支出もすっごいかさんで意味ねえよ。でもそんな夢みたいなライブ見てえよ。
現実的な部分がちっとは理解出来る大人になりました。チベットの状況は9年たった今でも変わってません。
Root Down / Beastie Boys (Tibetan Freedom Concert)

post: 2008年2月12日 ( BLOG )

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