カレー論

僕がもし総理大臣になったとしたら、なんとしても実行したいのが『ママチャリとビニール傘の国民共有物化』と『カレーの社会的地位向上法の制定』だ。
今日はカレーについて。
どうも世間はカレーをみくびっているように思う。
なぜカレーは同じ庶民の食事、ラーメンに劣るのか?ラーメン屋の特番はあってもカレー屋の特番はない。「みそ?いやいや、やっぱりとんこつでしょ」という会話は無論ラーメンのことだが「タイ?いやいや、やっぱりインドでしょ」という会話は旅行の話にしか聞こえない。ラーメン戦争は起きてもカレー戦争は起きていない。コンパでラーメン好きと言えばオススメのラーメン屋のひとつでも話してコダワリを見せつけられるが、カレー好きと言えば子供扱いか黄レンジャー扱いがせいぜいだろう。
カレーのことを少し考えて欲しい。
外食をするとして、カレーはどこにでもある。専門店は勿論、そば屋、定食屋、ファミレス…むしろカレーがメニューにあって違和感を感じる店の方が少ない。素晴らしい協調性。トッピングに関しても協調性がある。カツ、コロッケといった揚げ物からナス、ホウレンソウといった野菜、さらには納豆まで、余り物でも何でもこい。”MOTTAINAI”時代の申し子は、バラエティ豊かな食卓のタレントたちを希代の名司会者のようにまとめあげ、何人にも食われる事無く、常にカレー色の番組を作り上げるのだ。
ご家庭での効果もまた然り。多めに作れば2、3日の間夕食を作るという激務からお母さんは解放される。共働きやシングルマザーが多いこのご時世にピッタリな食べ物。しかもカレーには2日目の美味<セカンド・インパクト>が存在する。尻上がりな美味さに息子さんもご主人も大満足。煩わしい家事からの束の間の解放は、とうに枯れ果てていた夫婦の営みにも潤いを与えるだろう(ご主人、今夜のワイフはいつもよりスパイシーではありませんか?)。日本が抱える憂うべき少子化問題にも効果適面だ。いかがだろう。カレーの社会的貢献度は、食事としては目を見張るレベルにある事がご理解いただけただろうか。
そう考えると今のカレーが置かれている状況は、あまりにもぞんざいだ。都合がよすぎて、当たり前すぎて、まるで会話の無くなった熟年夫婦のようだ。
もっとカレーを愛してあげてください。カレーで盛り上がってください。
っていうぐらい、僕はカレーが好きです。
365日カレーでも平気です。実際、食欲無いときや体調悪いときでもカレーはいけます。最低でも週に1回は何らかの形で食うてます。お気に入りは大阪ミナミの「マドラス」のチキンカレーと、「びっくりドンキー」のカレーバーグディッシュの粉チーズ特盛り。それより美味いのが自分で作る挽き肉モリモリのキーマカレー「てっちゃんカレー」です。いやはやカレーはホンマにうまい。
以上、遠藤賢司よりもカレー好きを自負する男のカレー論でした。
カレーライス / 遠藤賢司

post: 2007年11月12日 ( BLOG )

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