記録への飽くなき戦い

オリンピックの3000m障害という競技を見た。
トラックを3000走るんですが、道中ぽつぽつとハードルが置いてある。
で、よく見たらハードル越えたところに水が溜めてある。
こりゃあしんどい競技だ。
ハードル飛んで着地して、体力を奪われながらの3000mはヘロヘロになるだろう。
そこに水です。走りづらいったらありゃしない。
でも競技を見てたらハードル越えて水のとこ走るのはせいぜい2、3歩でした。
しかも水つっても大きな水溜まり程度です。
こりゃ水のとこ走る事自体よりも、濡れたシューズで走る精神的なイヤさを演出してるだけなんじゃ、と思いました。
誰だって経験があると思います。
急な大雨に見舞われた時、結構な水溜まりへ派手に足を突っ込んだ時。
たっぷり水を含んだ靴は歩くたびに、「プジュゥ」と水を出します。
水浸しになった、やってもうた感もあるところへ付きまとう「プジュゥ」。
ショックから立ち直らせてくれない「プジュゥ」。
「プジュゥ」「プジュゥ」「プジュゥ」「プジュゥ」「プジュ」「プジ」「プ」「プ」…
ヒールを履いてめかしこんだあの娘だって、もちろんヒールに中に水が溜まってるはず。
きっと「コッ、プジュゥ」「コッ、プジュゥ」でしょう。
選手の息づかいすら聴こえてきそうなオリンピック中継でも「プジュゥ」音は拾ってませんでした。
きっと記録を狙うアスリートのシューズくらいになれば「プジュゥ」しないんでしょう。
レーザーレーサーばりのフィット感で「プジュゥ」を90%低減!とかかもしれません。
「プジュゥ」3000mはあまりにも過酷です。
アスリートとそのサポートをする技術者に乾杯。
余談ですが、フランス人の場合「プジュゥ」とはならず「プジョー」となるそうです。
Love Me, Please Love Me / Michel Polnareff

post: 2008年8月19日 ( BLOG )

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